私はカウンセリングする中で、長女の子育てに手こずっている母親が多い事に驚きます。
例えば、父親に必要以上に愛されて育った長女は怖いもの知らずのところがあって、我が強くなりすぎる時やでしゃばり過ぎる時があるようですね。
そんな時は、お父さんが少し厳しく言葉で叱ってみてくださいね。
「お父さんはそんなことしたら嫌になるよ…」
「かなしいなぁ」
とかの言葉で対処してみてくださいね。
最愛のお父さんに嫌われた長女は
「お父さんに嫌われないようにしよう」
と思い、お父さんに褒められるような態度をしようと努力するものです。
また、長女が失敗をした時にはお母さんは大きな声で怒るのではなくなぐさめてくださいね。
例えば、うまくお箸でご飯を食べられなかったりしても、
「大丈夫だよ。だんだんうまく食べられるようになるからね」
と優しくなだめるように話してくださいね。
「ダメでしょう」
「しっかりしなさい」
は子供にビクビクさせると同時にあまりに用心深い性格にしてしまい反対に慎重で臆病な性格にしてしまいます。
中でも、母親の美的センスや言葉遣い、人との関わり方が長女にとってとても重要かつ大事な生き方のテキストブックと言っても良いくらい大事なことなのです。
反対に雑な何も構わない常識知らずの母親は長女の心に安心感を与えるどころか反発と不安をいつも持たせてしまうものなのです。
そういえば、先日来られたUさんは長女なのですが、まさに母親に反発と不安を幼い頃から抱いていたようです。
母親は言葉も荒く、しかも平気でUさんの悪口を周りの人に言ってしまうので、その度にUさんは傷つき悲しい日々を過ごしたそうです。
しかし、隣に住んでいた父方の祖母がいつも優しく接してくれて
「おまえは良い子だよ。
ばあちゃんの宝物だからね」
と頭を撫でてはおやつを手に持たせて
「これを食べんね」
と言ってくれたそうです。
このように、一人でも子供にとって優しい人がいてくれたからこそUさんはひねくれずに母親と自分の価値観は違うと割り切って生活することができたのです。
そのおかげもあってか、自分の子供には優しい言葉で接して、小さい頃から絵本を読んだり、できるだけ電車やバスを利用してイベントや行事に参加したそうです。
今では立派になった長女さんに
「お母さんの子供に生まれて良かった。
ありがとう。」
と嬉しい言葉を言われたそうです。
本当に良かったですね。
決して長女を自分の言うことを聞く子に育てようとするのではなく、一人の女性としてちゃんと向き合う姿勢が必要なのではないでしょうか?
もしかしたら、母親と娘はずっと昔からライバル心があるのではないでしょうか?
子育ては我が子との接し方や距離感を変えてあげることで随分と変わります。
数年後、我が子に自慢の親だと思ってもらえるように努力していきましょう!