「授雲さん。 実は、主人と別れたいと思っていて…」
9月になっても南国鹿児島の日差しは強く、薄い水玉模様の日傘をさして慌てたように店内に入って来たAさん。
座り慣れた椅子に腰掛ける彼女は、7年来のお客様。
世間的には、人が羨むような夫婦でいたのに「離婚」したいとは…
離婚できる5つの条件
- 配偶者の生死が3年以上わからない(行方不明等)
- 配偶者に不貞行為があった場合
- 配偶者が生活の扶助、同居等を故意に果たさない場合
- 配偶者が強度の精神病で回復不可能の場合
- これ以上結婚生活を継続出来ない理由がある場合
上記5つの条件があげられます。
モラルハラスメントとは?
これは、身体的な暴力を与えるのではなく、言葉や態度など精神的な暴力で攻撃して相手を追い込んでいくことなのです。
では、テストしてみましょう!
- 自分と合わない人を理解しようとしない
- 周りの人に自分のやり方を押し付ける
- 他人の成功を嫌がり見下す傾向がある
- とにかく偉そうな態度をとる
- 自分のしたことに対して謝らず怒り出す
- 悪いのはみんな人のせいにしたがる
- 相談相手が誰もいない
- 趣味等を持っていない
5つ以上当てはまった方はモラハラ状態です。
さて、先程のAさんのご主人も長い間、モラスハラスメント夫に苦しめられている方なのです。
現在57歳の彼女は家庭に帰りたくない理由から月15日間の清掃のパートをしているのです。
私のカウンセリング経験では、結婚前はモラハラではなかったのに、結婚後にそうなる方が多いですね。
Aさんのご主人もその1人です。
結論からいいますと、離婚できる条件を十分満たしていると思うのですが、60歳を前にした夫婦二人の離婚は老後の生活などを考えても、少なくとも共に子供や兄弟にまで迷惑をかけてしまうことになりかねません。
将来的に迷惑をかけないだけの資金力と信頼されるだけの人間性がないと結局は見放されるのではないでしょうか?
もし、今離婚を考えているのなら20年後までの自分の生活を考えてみてください。
世間はそう甘くないのです。
熟年離婚も増えていますが、離婚することで生活が豊かになったり数年後の自分が誰が見ても輝いているのなら、迷いなく協議離婚か調停離婚のどちらか願いが叶う方法で離婚するべきです。
そして、一人ぼっちの一からの出発を叶えてください。
勇気がないから一歩踏み出せないのではなく、もう時間がありません。
さぁ、進むだけです。
幸せ祈っています。