皆さんは今年のクリスマスはどなたと過ごされますか?
今から、話すことは本当にあった話です。
3年前の秋に出会った二人がその年の12月の初めに私のもとへ今後の事について尋ねてこられました。
「先生、私達結婚できますか?」
と言われたのは彼女の方。
授雲:「3ヶ月足らずの付き合いならまだまだわからない事があるし、一人の人間を理解するのに、2年間はかかると思うから…」
彼女:「そうなんですねぇ。」
質問しても、答えるのは彼女ばかりで、男性はうなづくだけなのです。
私は彼女が結婚に急ぎ過ぎている気がしたのです。
彼氏に尋ねてみました。
「彼女を奥さんにしたい?」
すると、
「はい、いつかは…」
煮え切らない態度です。
と言うかそもそも3ヶ月交際ならこの程度だと思います。
そこで、私は一つの提案をしました。
恋愛と結婚とは虚像と実像ぐらい違います。
人間のすることは、自然と同じ事のくり返しだと思うのですが、その要になるのが相手を信用して、相手の為に支えたいと思う気持ちがなければいけないということです。
私が提案した事、それは
「めんどくさいと思う些細な事でも話し合って、喧嘩しても嫌にならない覚悟をする事」
そうです。
なんでも嫌な事から逃げるのではなく話し合って見つめあって生活していくことが長続きの秘訣であると思います。
その後、二人はお互い一人暮らしだったのでお金を貯めるために彼の部屋で同棲を始めました。
1度目のクリスマスイブの日に、二人はハウステンボスに行き、先々の二人の幸せに乾杯したそうです。
年が明け、1月。
彼女が一人でカウンセリングに来られました。
お店に入るなり、 彼女は「やっぱりダメかも」「価値観が合わないから無理かも 」とまるで3ヶ月前に「結婚したい」と言った同一人物とは思えない言葉を不安げに言うのです。
授雲:「同棲する前に逃げないでねと言ったのに。価値観は違って当たり前だし、相手の足りないところを補う事が自然に出来るようになるものだから、焦らずに付き合ってみたら?」
彼女:「彼は我慢しなくて良いのですか?」
授雲:「男性は女性と比べてみて頭が固いから生き方や考え方を変える事がなかなか出来ないと思うの。彼は我慢しなくて良いでしょう。」
彼女はわかりました。
と言ってお店を後にしました。
恋愛相談を受けていると、決まって「結婚出来ますか?」「お金には困りませんか?」「苦労しませんか?」と3つの事を良く聞かれます。
しかし、考えてみてください。
環境を作るのはみんな女性です、導くのも女性です。
もし、あなたが今お付き合いしている人がいるとすれば、男性は人からどう思われているかと言った、いわゆる世間体が大事なのです。
ですからいかに、あなたが社会の中に溶け込み馴染みやすい性格であるかが問題なのかもしれませんね。
そして、2度目のクリスマスイブがやって来ました。
それは、寒い寒い夜でした。
クリスマスディナーにふさわしいほど沢山のお料理が置かれた狭いアパート。
最後のケーキにキャンドルを2本立てて火を付けてふぅーと吹きかけたその瞬間、BGMが鳴り出しましたそうです。
すると、彼がポケットから小さな箱を差しだしたそうです。
「おまえと2度目のクリスマスを過ごせたわけだけど、これからもずっとこんな感じて宜しくね。つまり、一緒になって欲しい」
もちろん、二人はその後ゴールインしました。
おそらく、今年のクリスマスイブも二人は仲良く過ごすことでしょうね。
簡単に人を好きになる事もないのてすが、それよりも選ばれる人になる事、選んだ人を疑わない事も大事な事です。
今、あなたの目の前にいる方が大事な人かもしれません。
人生には必ず意味があるのです。
繋がっています。
では、幸せな楽しいクリスマスをお過ごしくださいね。