「同棲」といえば、付き合った男女が婚姻していない状態で共に同じ部屋で生活をするということです。
しかし、世間的にも他人なので非常にもろく、また「結婚」に結びつくための大事な関係でもあるのです。
私はカウンセリングに来られた方には、同棲して8ヵ月~12ヵ月以内に「結婚」したい感情がお互い芽生えなければもう一度「この人で大丈夫か?」考えを直してみるように言っています。
2年目を超えてもどちらかが「結婚の準備」もしくは御両親や御家族に紹介などしてもらえない場合もズルズルこのまま同棲を長引かせる可能性がありますので、同棲から結婚へ進みたい方は是非、計画を立てて前に進んでくださいね。
「同棲」は恋愛関係にある者同士が一緒に暮らすこと。
「同居」は恋愛関係がない者同士が一緒に暮らすこと。
…と区別しています。
さて、最近「シェアハウス」が流行っているようですね。
シェアハウスとは男女が共同生活をして一緒に暮らすことですね。
いわゆる同居人ですね。
結局、法的にも社会的にも他人であるのです。
さて、ここで「同棲」して別れて実家に帰って、今なお「独身」のある女性の話しをいたします。
彼女は9年前に半年付き合った彼と親の反対を押し切って「同棲」を始めました。
最初は良かったのですが、共に安月給でしたので、月末になると金銭的に苦しくなるのと同時にお互いのため価値観の相違などのストレスが溜まり、仕舞いには「思っていた人とは違った」と言い争いになっていました。
当然、彼女は別れても実家には住めないので部屋を借りる資金が貯まるまでは「同居」という形で一緒に暮らしていました。
ところが、ある日、夕飯の買い物でスーパーに入ろうとした矢先、見慣れた彼の車が目の前を通り過ぎたその時に見たものは、髪の長い女性と乗り合わせた姿だったそうです。
相談に来られたのはそれから3日後のことです。
「授雲さん、もう私達もうダメなんでしょうか?」
授雲:「それにしても辛かったでしょうね。
ただ、彼は浮気じゃないと言っても、この状態はあまり良い状態ではないと思うの」
「では、どうすれば…」
授雲:「話し合いと言うより、あなたの出ていった後にその女性を部屋に入れてしまうと思うから、残念だけど彼は別れた気持ちでいると思っているわ」
私がそう答えると彼女は
「私負けたんですね、その女に…」
と泣きだしました。
恋に勝った負けたはないけれど、自分と相手が別れていないのに別な女性と仲良くしている場面を見てしまうことほど辛く悲しいものはありませんね。
結局、彼女は1ヶ月と8日経過したあと親が住む実家に帰りました。
今でも恋は出来ずにいます。
田舎の小さな工場の事務員として働いています。
職場と実家の往復生活で出会いがなかなかないらしいです。
「同棲」から「同居」になり「実家暮らし」になった彼女ですが、「結婚」は諦めていません。
きっと、相手をちゃんと見てから結婚しましょうと勉強だったのだと思います。