2年前の午後、ある男性が知人の紹介でカウンセリングに来られました。
医療機関の仕事に従事する39歳の男性Eさんです。
去年の夏から人事異動により配属された部署内での、人事関係が大変困難になっているようです。
更には、自分の仕事の仕方を訳もわからず変更しないといけないらしいのです。
Eさん:「授雲先生、僕は仕事で妥協だけはしたくないのです。
変わっていますか?」
授雲:「いや、変わってはいないと思いますが、ただ、あなたが異動する前に仕切っていた上司があなたに対して少しやりにくいのかしら¨」
Eさん:「…と言いますと?
協調性がないと言われるのですが」
授雲:「確かに、好きと嫌いを区別することはあまり良いこととは思われないかもしれませんね。」
「しかし、有能な人こそ自分の考えをしっかり言葉や態度に表せるものです。」
Eさん:「では、私は伝えてないと?」
授雲:「おそらく、伝えてはいると思いますが、いきなり『僕はこう思います。』では…」
このように、「個性的」といえばそうなのですが、個性とはその人が示した好き嫌いが積み重なることにおいて、形となったものなのです。
そして、個性が見えない人は、これまでの生きてきた過程で自分自身の主張を出来ずにいた方であると思います。
ですから、Eさんのようにせっかちに自己主張をしすぎても反対に「人の話を聞かない人」に勘違いされますよね。
では、どうしたら相手に上手く説明出来て信用されるのでしょうか?
それは、相手を観察して、相手がどういう言葉に敏感で、どういう言葉に左右されて、どういう仲間に相手自らが、進んで挨拶しているのか?などです。
もう、お分かりですね。
生きていると、うまくいかない時は、たくさんあります。
その時に
- ダメだったその経験を次に生かせる決意した。
- 自分のベストを尽くした。
- 失敗を引きずった。
- 今後の自分の強さを磨く為に努力してる。
以上が大事なポイントだと思います。
上司に負けた、勝ったとか結果的に現状の結果に執着するのではなくて、クヨクヨしている場合でもありません。
大切なことは、なぜダメになったのか?うまくいかないのだろうか?という、発展的な自分の心との向き合い方が大事なのではないでしょうか?
さて、先程のEさんですが、そのあと時間が流れて、嫌いだと思っていた上司とも慣れて来て、たまたま、お嫁さんの故郷が同じ福岡県だった事もあり、それが共通点となって良く話をするようになったそうです。
このように、苦手な人との共通点を搜すことだったり、相手が好む情報などを面倒くさがらずに集めることだと思います。
皆さんも、今から「自分の好き嫌い」をうまくハッキリ主張できる人になりましょう。
勇気と希望と忍耐、そして成功を信じて!